ビジネス 英語 〜外資系企業で働く人の体験談〜 > M・Yさん(女性)

M・Yさん(女性)

英会話スクールにおいて、ビジネス英語クラスの
外国人講師のアシスタント業務や子供英語講師として外国人と
ペアティーチングやレッスンのアテンドをしているMYさん。
常に外国人をサポートする立場におられます。

十分なサポートをするためにも、コミュニケーションは欠かせません。
そんな環境において、MYさんが学んだことをお話して頂きました。

Q1.外国人とのコミュニケーションで失敗した経験(今でも鮮明に覚えているような経験)を教えてください

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国際映画際でのフェアウェウェルパーティーでのこと。スコットランド人の審査委員長とたまたま隣同士になった。私は何か話さなくてはと思い、とっさに彼がスコットランド人だということを思い出したので、ゴルフの話題を出してみた。
だが、彼は「私はスコットランド人だけど、ゴルフはしないし、好きではない」とにこりともせずに言った。その場に しらーとした気まずい空気がながれてしまった。
そのパーティーで他の人たちの会話に気をつけていてわかったことがある。
他の日本人のスタッフも何人か私と同じ質問を彼にしていたのだ。おそらく彼は何度も繰り返し同じ質問をされてうんざりしていたのではないか。パーティーでの会話の際に初対面で外国人であるととりわけ、きまりきった質問をしてしまう。だが、この経験から、なるべく出身地など誰もがする質問ではなくもう少し気の利いた質問ができるように努力しようと思った。

○○人=△△というふうにパターン化してしまうことは、その国に対する理解度が少ない場合、致し方がないことですが、相手にしてみたら、とても嫌なことです。(日本人だからといって、イコール寿司や相撲が好きと勝手に思われたら、いい感じはしないはずです。)

一般的な接触ではともかく、ビジネスシーンでこんなことをしてしまう人間は、ビジネスパーソンとして失格と言われても仕方がありません。相手の情報は事前に入手しておきましょう。

Q2.驚きを覚えた文化や習慣の違いはありましたか?あれば、その内容を教えてください

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企業の英会話レッスンのネイティブ講師のアシスタントの仕事をした時のこと。
2週間のビジネス英会話のクラスだったが、コース開始2日目に私のアシスタントをしていた講師が突然辞めてしまった。他の講師の話によると、ちょうどフルタイムで条件の良い英語講師の仕事が決まったからとのことだった。
2回レッスンをしてだんだん講師にもなれ、クラスのメンバーとも慣れた矢先、さあこれからという時に突然先生が辞めるなんて、真面目な日本人にとっては考えられないことである。
日本人で講師をやろうという人はとても真面目な方が多く、授業も準備をたくさんして、工夫してレッスンプランをたてている方が多い。
同じような状況でフルタイムの仕事が決まったからといって、この状況で一度教えはじめた生徒を見捨てるような行為をする人はほとんどいないと思う。
外国人の給料と仕事に対する考え方、自分中心で例えば他の人に申し訳ないとか、一回かかわった生徒だからとかいう細かな感情はスパッと切り捨てて行動するということを目の当たりにした経験だった。

日本人と比較すると、欧米人の仕事に対する感覚はドライです。これが覚えておいたほうがいいですね。

Q3.日本人が抱いている外国人(国、文化圏は問わず)に対するイメージのなかで、これは違っていたという事実があれば教えてください。

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日本人が抱いている外国人に対するイメージは人それぞれだと思う。特に日本人は欧米崇拝、アジア蔑視の傾向があると思うので、国や文化によっても大きくかわると思う。それぞれの人の国に対する単純なイメージをもって人に接することは、外国人と働く際にしてはいけないことだと思う。
そのようなイメージをもって接すると、お互い本当に理解できないことがあるかもしれないと思う。知り合ったばかりの外国人が私に、他の日本人がした不愉快な経験やマナーの悪かったこと、日本で経験したいやなことを話してきたことがある。
あまり良い気がしなかったと同時に、私はこの人とはあまり仲良くなれないなと思ってしまった。

コミュニケーションの基本は、相手を気持ちよくさせること。これは万国共通です。

Q4.外国人と接していて、ここは日本人も見習わなければいけないなと感じたことがあれば、教えてください

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イギリス人の同僚は上司にでも言いたいことははっきりと言い、嫌なことは嫌、できなことはできないとはっきりと自分の意見を言う。
日本人は上司に言いたいことがあっても言えず、同僚にでも本音を言わずにいる人が多いので、一緒に仕事をしていても本当に考えていることがわからず、変に気を使ってしまい混乱した。
自分の意見をはっきりと言ってくれると最初は驚くことも多いがわかりやすく、一緒に仕事をしやすかった。
この点は日本人もぜひ見習って、皆が自分の意見や気持ちを相手にしっかり伝え、自分を尊重していければ、仕事上のストレスが少なくなると思う。

自分の考えをキチンと相手に伝える。ビジネスの現場では、極めて重要なことですが、日本人が苦手な部分。ここは素直に他国の人を見習いましょう。

Q5.ここは日本人のほうが優れている、自信を持ってもいいと感じたことがあれば、教えてください。

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海外に滞在したり、外国人のスタッフと働いて、日本人は世界一真面目で礼儀正しいと思った。特に外国人と仕事をしいると、メールを書いても返事がなかなかこなかったりしてやきもきすることがよくあるが、日本人は逆にこんなにすぐ返事をくれるなんてと感動することもある。また、お礼なども丁寧だと思う。
また、特に接客業は優れていると思う。「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「またお越し下さい」などのあいさつが徹底している。このような礼儀は世界に誇れるものだと思う。
仕事で待ち合わせ時間に遅れる人があまりいないのがすばらしいと思う。外国人は仕事でも遅れてきてもあやまらずに平然としている人がいるし、仕事のアポイントメントに対してもルーズな人がいてやりにくいことがあるが、日本人はそのようなことがあまりないのはすばらしいと思う。

『誠実で礼儀正しい。』

日本人と接した外国人は、こんな印象を受けることが少なくないようです。もちろん、これは褒めコトバであり、こういったことから日本人に好印象を持つようになるようです。

この美徳は維持していきたいものです。

Q6.『外国人とコミュニケーションをするときには、どんなことに注意しなければいけないでしょうか?』 こんな質問を受けたときに、あなたであれば、どんなアドバイスをしますか?

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英会話学校でネイティブ講師のアシスタントのお仕事をしていた時のこと。少しでも良い授業をしたいと思って、ネイティブ講師と授業の打ち合わせや授業の後の反省をしようと私や他の日本人講師は一生懸命だった。しかしネイティブ講師はあまり私達の問いかけには耳を傾けようとしなかった。
だんだんこちらも遠慮して、相談したり、話し合ったりするのが減っていった。そのため授業の際も、かみ合わなくなることが多くなっていった。それでもめげずに色々話しかけていくうちにだんだん話を聞いてくれる講師もでてきた。
このことから、外国人と働くときには日本に接するような遠慮は捨てて、自分から自分の思いや、伝えたいことを積極的にあいてに伝えていくことが大切だと思った。

外国人はお互いの意見をぶつけ合うことに慣れているだけに、遠慮がちな態度では熱意が伝わりません。
何度も繰り返し伝えようとする姿勢が大切です。

Q7.『外国人と働くこと』に関して、何か他人に伝えたいようなメッセージがあれば、自由にお書きください

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外国人と働くことは日本社会の常識や日本の会社の常識にどっぷりとつかっていた人にとっては大変であり、また理解しにくいことも多くあると思う。
しかし相手の意見を良く聞いて、相手を尊重し、自分から語りかけていけば、彼らの考えていることや、やり方などが話し合いによって、わかるようになり、仕事もしやすくなると思う。
一番してはいけないのは、外国人だからということで、しょうがない、わかりあえないと決めつけてあきらめてしまうこと、特別扱いすることだと思う。

理解できないと諦めてしまったら、全てが終わります。コミュニケーションも努力です。

M・Yさんのインタビューを終えて

インタビューをさせて頂くなかで、MYさんは外国人とのコミュニケーションにおいて、苦労しながらコツを掴まれてきたのだなということを実感しました。

相手を1人の人間として認め、少しずつ相互理解を深めていく姿勢には感服です。とても大切なことを学ばせて頂きました。

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