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A・Tさん(女性)

Q2.驚きを覚えた文化や習慣の違いはありましたか?あれば、その内容を教えてください

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(1)韓国の銀行も日本の銀行同様窓口が開くのは午前9時から午後3時までです。そして準備のために朝は8時半頃出勤します。私が勤めていた銀行はビルの一室を借りていたので、日本の銀行のようにきっかり9時にシャッターが開き、3時に閉まるということはなく、なんとなく9時ごろには業務を開始し、3時ごろには客足も途絶えて窓口終了、というようないいかげんさがありました。

課長以上の管理職はすべて本国韓国からの赴任者で、社内を飛び交う言葉は韓国語と日本語が半分半分、大きい取引先はほとんどが在日韓国系企業で、個人のお客様も韓国人がほとんどを占めていました。

ある日のことでした。6時に起きて通勤(痛勤?)電車に飛び込む毎日なのに、朝起きたらもう7時を回っています。どんなに頑張っても遅刻は間違いなし。でも一分でも早く行かなければと思い、ほぼ着の身着のままで家を出て電車に飛び込みました。

私が当時担当していたのは輸出の仕事でした。支払の処理はすべて午前中に行わなければなりませんので、一日の中でも昼食までは処理件数の多さと間違えてはいけないという緊張感で心身ともピーンと張り詰めている状態でした。

ですから、遅刻をしたら私だけでなく同じ部署の同僚、さらには取引先にも大迷惑になると思い、飛ぶように急いで会社へと行ったのです。しかし、案の定遅刻、制服に着替え上司に謝罪し、自分の机についたのは9時15分を過ぎていました。

席についてすぐ、机の上に置いてある書類の処理をはじめました。すると1分もしないうちに後ろから私を呼ぶ声がします。それは副支店長でした。遅刻について雷が落ちるものだろうと覚悟して副支店長の元へ行きましたが、副支店長の口から出た言葉は私の予想とは全く違うものでした。

「仕事はいいから、化粧をしてきなさい。」

私の頭の中は「?」がぐるぐると回っています。遅刻については何も言われず、すっぴんできた私の顔についての一言です。「社会人たるもの、遅刻とは何事だ!」という言葉が飛んでくるとばかり思っていたのに、これでしたから、かなり気が抜けてしまったのと同時に、「私の顔は化粧をしてなんぼなの?」と思ってしまいました。

私は店頭に座る業務を担当していたわけではないので、直接お客様と顔をあわせることもほとんどなく、それこそどんな格好をしていようともまずは仕事をきちんとこなすことが大切だと思っていましたが、「女性たるもの、仕事よりもまずは身だしなみから」という考えに、社会人としての心構えの日韓相違を大きく感じたときでした。

このへんの感覚の違いは、まさにお国柄です。その都度、順応していくしかなさそうです。